インド軍幹部が3月27日、同軍は、これまで長く争いの種となってきた中印国境における「いかなる不測の事態」にも準備を整えていると語った。
中印国境での中国軍の戦力増強について概説した中での発言だった。
インド陸軍のマノジ・パンデ参謀長は、中国政府は年を追うごとに「かなりの部隊増強」をしており、
実効支配線(LAC)沿いで飛行場や兵舎など軍事インフラの運用を続けていると説明。
中国という「全体主義国家」は、多方面からの戦略を用いてアメリカを追い落とし、世界に君臨する超大国になろうとしている。
パンデ参謀長の発言は、インドの高官からの言葉としてはこれまでで最もストレートなものの1つだ。
パンデ参謀長は、国境管理に関する協定を、中国は「LACをまたぐ不法侵入」によって破り続けていると指摘。
パンデ参謀長は、インド太平洋地域では、他にも至るところで、長く続いてきた現状を変更しようとする類似の試みがおこなわれていると主張。
「南シナ海への進出、台湾への圧力、実効支配線付近における好戦的な行動などから、
中国は、国際ルールではなく『力こそ正義』と解釈していることがますます明白になっている」と強調。
数十年にわたって続いてきた中印国境の紛争の重要性について、
インドは、北部国境沿いにおいて軍の配備を見直したと報告。
「我々は、高次の準備態勢を維持し、断固として力強くありながらも、
慎重に注意深く中国人民解放軍と向き合っている。それによって我々の主張の正しさ示す」と訴えた。
‘@何度も指摘しているが、中国とインドが仲良くなるのは世界的に困る。
それなりに小競り合いをしてもらった方が、ある意味安心だ。
インドが西側に付けば歓迎だが、したたかなインドはそうもいかない。