ロシアの首都モスクワで民間の外貨両替所が次々と閉鎖しているという。
ロシア通貨のルーブルが4月に入ってから急落しはじめたことへの対応だとみられている。
ルーブル安の背景の一つとみられているのがロシアの財政悪化。
1月から4月の財政収支は3兆4000億ルーブル=日本円で6兆円を超える赤字に。
ロシアの外貨取引の中心は最近、米ドルから中国の人民元に代わり、元のシェアはロシアの外貨取引の4割に達している。
‘@プーチンの思惑とは真逆の方向へ動いている。
ロシア周辺国はNATO入りを要望。
ロシア国内も不穏な空気が漂い始めている。
ロシアと中国の立ち位置も逆転。ロシアは中国を頼るしかなくなっている。
いま利しているのはインド。
欧州市場をほぼすべて失い、他国が撤退するのに伴い、ロシアは中国への依存を強めるしかない。
だがそれは中国の経済的属国になり下がることが実体化することとなる。
このままの状況が進めば、ロシアが短期的には強い耐性を示しても、長期的な見通しは暗い。