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より良い日本へ願いを込めて。

ゼレンスキー大統領、来日。

ゼレンスキー大統領はウクライナから陸路でポーランドに移動し、フランスが手配した仏政府専用機サウジアラビアに到着。

同機で20日午後にゼレンスキー大統領は、訪問先のサウジアラビア西部ジッダから、フランスの政府専用機で広島に20日午後到着。



広島空港に到着した際、カーキ色のトレーナーを着たゼレンスキー大統領はタラップを一人で下り、足早に車に乗り込んだ。

その移動中の車内でゼレンスキー大統領は、「日本だ。G7だ。パートナーやウクライナの友人との大事な会議だ。

勝利に向けた安全と協力拡大。今日、平和が身近になっていく」とツィート。



フランス外交筋によると、今回の準備が始まったのは、ゼレンスキー氏が今月14日、G7サミットを前に、イタリアとドイツに続いてパリを訪問した時だった。

ゼレンスキー大統領とマクロン大統領は同日夜にフランス大統領府で夕食をともにしながら会談。

この際に、ゼレンスキー大統領がマクロン大統領に航空機の手配を直接依頼したという。

水面下で訪日への調整が始まっていた。

警察庁は、ゼレンスキー大統領の来日に伴う警備について「ごく限られた職員間で情報共有をして、準備を進めていた」と明らかにした。

日本でのサミットに他国と戦争状態にある国家の首脳が参加するのは初めてということで、「警備は相当厳重なものになるだろう」と話した。

日本到着後、ゼレンスキー大統領は広島市内に移動し、各国首脳と相次いで会談。



ゼレンスキー大統領はG7開幕直前に欧州を歴訪しており、スナク首相とは14日以来の再会となった。

BBCは、スナク首相が「やったな」と声を掛け、ゼレンスキー氏と抱き合って喜び合う姿を伝えた。

インドのモディ首相に対しては、ロシアによるウクライナ侵略の実態を説明。

ウクライナ大統領府によると、ウクライナが示した「10項目の和平案」を説明し、インドに実現への協力を呼びかけた。

インド政府の発表によると、モディ首相は「解決に向けた対話と外交に向けて支援する。ウクライナへの人道支援を続ける」などと応じたという。



G7各国が強力な支援を約束する中、ゼレンスキー大統領はインドに代表されるグローバル・サウスの国々との関係強化を狙っている。

できるだけ多くの個別会談も行い、ウクライナへの支援に方針転換するよう直談判するものとみられる。

特にロシアと良好な関係を維持しているインドやブラジルとの対話を重視。

ロシアに圧力をかけるには、こうした国との連携が不可欠になる。

ゼレンスキー大統領は今回、広島でアメリカのバイデン大統領とも会談する予定。

ゼレンスキー大統領は、長距離の攻撃能力があるF16戦闘機の供与を求めていて、バイデン大統領との直接交渉で結論を出したい考えだ。

バイデン政権は戦闘をエスカレートさせるとして、F16の供与に慎重な姿勢を示して来た。

だが、バイデン大統領は19日、G7各国の首脳に、ウクライナ軍のパイロットに対するF16の訓練については支援すると伝えた。

F16の供与は今後の戦況に大きな影響を与える可能性があり、会談の行方が注目される。



G7サミットは20日、首脳宣言を発表。宣言では、中国に対応するためのG7共通の原則などを盛り込んだほか、

軍縮について「現実的かつ実践的な方法で核兵器のない世界を実現することに関与する」と強調。

サミットは21日に閉幕するが、閉幕前日に首脳宣言を出すのは異例。

イタリアのメローニ首相は、イタリア北部で起きた洪水被害への対応のため、21日の会議に出席せず帰国することや、

21日はウクライナ問題が表立つことなどを踏まえ、その前に首脳宣言を出したようだ。



宣言では、「パートナーと協力し包摂的かつ強靱な世界を実現する」として、グローバルサウスと呼ばれる新興国や途上国と連携することを強調。

一方、中国について分量を割き、G7各国の対中政策が「中国に危害を加えることを意図したものでも、経済的発展を妨げるものでもない」と強調。

中国に直接懸念を伝えることの重要性を強調した一方で、「世界的な課題や共通の関心事については協力することが必要」と明記。

中国が軍事的圧力を強める台湾海峡については、「平和と安定が国際社会の繁栄に不可欠」との認識を再確認。

「両岸問題の平和的解決」を促し、「一つの中国」政策を含め中台関係に関するG7各国の基本的立場に変更はないとした。



東シナ海南シナ海での海洋進出については「深刻な懸念」を表明。

重要物資のサプライチェーン(供給網)でも中国への「過度な依存を低減する」ことで合意。

関係を絶つのではなく、リスクの軽減に基づいて対応する方針を表明。

経済安全保障の強化に向け、中国やロシアを念頭に、経済力を背景に貿易などを制限する「経済的威圧」に一致して対抗する方針も表明。

「経済的威圧に対する調整プラットフォーム」を設立して対策を急ぐほか、重要物資の供給網強化のため「パートナーとの協力をさらに進める」とした。

ロシアによるウクライナ侵攻については「最も強い言葉で非難」し、ウクライナに対する「揺るぎない支援」を改めて表明。

「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序」の重要性や「力による一方的な現状変更の試みに強く反対する」ことも再確認。

このほか、「チャットGPT」に代表される生成型の人工知能(AI)について、ルール作りに向けた検討などを始める方針を表明。

気候変動対策では、CO2の排出削減対策が取られていない化石燃料の段階的廃止に合意、新たに天然ガスも廃止対象に含める。

ジェンダー平等では、女性や性的少数者ら「すべての人々が性自認や表現、性的指向に関係無く暴力や差別から解放された生活を享受できる社会を実現する」と明記。



G7広島サミットで広島市を訪問中の国連のグテレス事務総長が20日共同通信の単独インタビューに応じた。

被爆者の存在が「核軍縮を優先課題にすべき根本的な理由」で、自身の原動力になっていると語り「核兵器のない世界は可能だ」と訴えた。

G7と中国の対立について「世界の分断を回避し、真剣に交渉できる架け橋を築くことが非常に重要だ」と述べ、気候変動対策や発展途上国支援での両者の協調を促した。

グテレス氏は現職として広島と長崎の両方の平和式典に出席した初めての事務総長。

昨年、広島で核保有国に「核の先制不使用」を呼びかけた。

プーチンは「極めて強力な反ロシアプロパガンダが繰り広げられている」と述べ、欧米を非難。

第11管区海上保安本部(那覇市)によると、20日午後0時17分頃、

沖縄県石垣市尖閣諸島・南小島沖の領海に中国海警局の船2隻が侵入した。

近くでは、日本漁船1隻が航行しており、海上保安庁の巡視船が海警船2隻に対し、領海から退去するよう求めている。



‘@これで中ロと西側の対立はさらに鮮明になる。

だが、水面下では中国との経済関係を推し進める動きもあり、世界は更に混沌としてくる。

それもこれも、プーチンウクライナに侵略した影響が多大だ。