工場も整備士も悲鳴 廃業、離職してしまう。
自動車の安全な走行や維持管理に欠かせない自動車整備。
都心部では「整備の空洞化」とも言える事態が表面化しつつある。
東京の都心部では『整備の空洞化』はもう始まっている。何か手を打たないと、近い将来、都心で対応できる整備工場はなくなるかもしれない。
JR秋葉原駅に程近い一角で、整備工場を営む福井自動車(千代田区)の土田千恵社長(56)。
7代目となる土田社長が会社を継いで10年がたった。
周りを見渡すと「私が社長になったときは、この付近に40社くらいあった民間の整備工場が今では12社くらいに減った。昨年も2社がやめた」。
千代田区のような都心部で、整備工場が請け負うのは、個人の自家用車ではなく、企業の社用車や官公庁の公用車が中心。福井自動車でも顧客の8割近くが法人だ。
問題は、社用車などの多くを保有する大手リース会社から委託されるメンテナンス料金が安すぎることだという。
「委託料は、自家用車と比べてざっくり半分くらい」と明かし「単純に2倍働かないと売り上げが同じにならない」
‘@配送無料なども消費者が悪いかのように説明する人がいるが、
配送業も整備工場も泣かしているのは発注側の企業。
消費者が「配送料を無料にしてくれ」などと言ったという話は聞いたことがない。
車に関心が薄れた若者が増え、ヤンキーも減り、オレオレ詐欺といまや強盗に走る。
電気、水素、車社会も大きく変容している。