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ロシア国連機関立候補、白票の国に脅し。

6月8日、米ニューヨークの国連本部で行われた国連主要機関「経済社会理事会(経社理)」の選挙結果に、

ロシア国連代表部幹部は苦い表情を浮かべた。

理事国の東欧枠の1議席をめぐって、ロシアと北マケドニアが激しく争い、昨年6月以降で23回目の投票となった。

当選には出席国の3分の2の得票が必要となる。

この日の当選ラインは123票だが、ロシアは102票、北マケドニアが82票。またしても理事国は決まらなかった。

経社理は、教育や保健などの様々な分野の調査を民間活動団体(NGO)と連携して行っている。

安全保障理事会安保理)と比べると地味ではあるが、国連主要機関の一つ。



各国が持ち回りで理事国を務める慣例で、ロシアは3年前に出馬を決めた。

選挙戦になったのは、ロシアによるウクライナ侵略を受け、昨年の理事国改選で西側諸国が急きょNATO加盟国の北マケドニアを対抗馬として擁立したためだ。

本来は懸案の審議にあてるべき時間が、決まる見込みのない選挙を繰り返す場と化している。

「永遠に決まらないのではないか」と語る国連関係者もいる。

経社理の理事国選挙の投票結果は公表されず、ロシアが投票結果を知ることはできないはずなのに、

選挙後、ロ国連代表部の幹部は「白票」を投じた中央アジアの国に脅しの電話を入れた。

「エネルギー資源を含め、我が国が面倒を見ていると分かっているだろうな」

国連内の「内通者」から情報を得たとみられる。

ある中央アジアの国の外交官は読売新聞の取材に「選挙については何も話せない」としつつ、

「資源供給などでロシアは重要だが、ロシアの言いなりになれば、西側からは見放される」とジレンマを吐露した。

‘@悪い国ほど資源があるから厄介だ。

資源があるから悪くなるのかもしれない。