COVID-19ワクチンの接種により体が磁石になり、5G基地局と接続されるなどの誤情報を発信していた、
シェリー・テンペニー氏の医師免許が停止されたことが、オハイオ州医療委員会の発表により判明。
今回の問題の発端となったのは、2021年6月に実施されたオハイオ州議会の公聴会でテンペニー氏が、
「ワクチンを接種された人は体が磁化され、スプーンやフォークがくっつくようになります」と主張。
オハイオ州医療委員会によると、この発言により当局には約350件の苦情が殺到したとのこと。
オハイオ州医療委員会はすぐにテンペニー氏への聞き取り調査を試みたもの、
テンペニー氏は電子メールや事務所への直接訪問などあらゆる手段での連絡に応じなかった。
最後通牒として、医療委員会は2022年9月に出頭命令を出したが、やはりテンペニー氏は召喚状に従わなかった。
医療委員会の(PDFファイル)懲戒文書には、テンペニー氏に送達された質問状の中で、
「『COVID-19ワクチンが人々を磁化させたり、5Gタワーとのインターフェイスを生じさせたりする』
『COVID-19ワクチンが本物のウイルスを注射するのではなく遺伝物質の切れ端を注射する』
『患者が異常出血、心筋炎、脳卒中、神経学的合併症などを患う』
『大都市圏の一部では死体を液化して水道に流している』などの主張に対し、どのような科学的根拠を有しているのかを尋ね、出典を挙げるように求めた」と記載されている。
テンペニー氏が再三にわたる弁明の要求を拒否したことを受けて、オハイオ州医療委員会は2023年8月9日の会合で、
全会一致でテンペニー氏の医師免許を無期限停止にすることを決定。
テンペニー氏にはまた、3000ドル(約43万円)の罰金も科された。