博士の名は、ハロルド・アグニュー。
この時、85歳。第二次世界大戦中、米国の原爆開発の「マンハッタン計画」に参加した科学者である。
「私は、広島の原爆投下に同行して、映像も撮影したんですよ」
少々自慢げに、彼は話した。
「こっち(原爆)の方が、簡単だったんだ、たった1個だからね、毎日毎日空爆するより」
広島の平和記念資料館を訪れた博士は、彼が落とした無線測定装置が展示されていることに、
「これは、凄いねぇ、凄いねぇ、感無量だね」と、興奮を隠せなかった。
1階で上映されていた原爆投下のキノコ雲の映像に彼は、
「あれは、私の映像だ、私が撮った映像だ。あの小さな窓から撮った、窓は、たったこれだけの大きさだったよ」と感慨深げに話した。
翌日の朝、原爆ドームの、元安川を挟んで向かいの公園で、二人の被曝者と対面。
彼は二人に「誰かを非難したいのであれば、日本の軍隊を非難するべきです」と言った。
彼は二人に鋭い視線を向けて、こう話した。
「私は謝らない。彼が謝るべきだ」
さらに、言葉を続けた。
「私は謝らない、こんな言葉があるんだよ、Remember pearl harbor(真珠湾を忘れるな)」
このとき、博士は、二人に向けて、右手の人差し指を立てた。
TBS NEWS DIG Powered by JNN抜粋、編集。
‘@彼はこうも話している。
「どんな場合においても、核が使われないことを望みます。それは本当に無責任な行為ですから」
無責任だと理解しながら、それを使用したにも拘らず、謝罪はしないと頑なに拒むどころか、
お前の方が謝れと言い放った。
プーチンに原爆の悲惨さを見せても
<なぜあなたたちは米国に怒らないのだ
だから私は西側と戦っているのだ
あなたたちも戦うべきだ>と言うだろう。
平気で人を殺す人間には何を言っても通用しない、それが現実だ。