商船三井テクノトレードが出資するMOTENA-Sea社が発注し、広島の本瓦造船で建造している同船の命名・進水式が行われ、「HANARIA」と命名された。
この船は水素燃料電池、リチウムイオンバッテリー、バイオディーゼル燃料のいずれかから推進エネルギーを選択して航行できる旅客船。
化石燃料を使用した船と比較して、二酸化炭素排出量を53~100%削減できるという。
全長は約33m、全幅約10m、喫水約1.4m、航海速力は約10.5ノット(約19km/h)とのこと。
船形としては小型の双胴船で、本体は飛行機のような卵型の前面形状。2階建てで、2階にはテラスもある。
北九州市の門司港を拠点に、チャーター船としての活用のほか、響灘へ建設中の洋上風力発電プロジェクトにおいて沖合へ人員を運ぶ作業船としての用途も想定されている。
「HANARIA」は2024年3月の竣工、4月からの営業開始を予定。