円は対ドルで今年12%余り下落、G10通貨で最悪のパフォーマンス。
パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は円を買っている。
日本でインフレが加速し、日本銀行が金融引き締めを迫られると見込んでいるからだ。
円は、一時1ドル=151円91銭まで下落し、2022年10月に付けた30年ぶり低水準に近づいた。今年のパフォーマンスは主要10通貨(G10)の中で最悪だ。
日銀がイールドカーブコントロールの管理を緩めたにもかかわらず、円安は続いた。
円の一段安を予想するストラテジストも多い。
ピムコのファンドマネジャー、エマニュエル・シャレフ氏は、
「日銀が何をするか正確に予言することはできないが、何らかの形で政策引き締めを続けるだろう。その必要性があるからだ」とし、
「一段と緩やかな追加的修正もしくはYCCの撤廃、さらに最終的には利上げという形を取る可能性もある」と言及。