窪田製薬ホールディングス<4596>
6日、米国の子会社であるクボタビジョン・インクが開発する遠隔眼科医療用網膜モニタリング機器「eyeMO」に関し、
インド企業のAUROLAB社と基本合意書を締結したと発表。
インドやパキスタンをはじめ中東やアジア、アフリカ市場の一部で、低価格化した「eyeMO」の商業化に向け、AUROLAB社は製品開発・製造・販売に関するライセンスを独占的に取得する。
あわせて窪田製薬HDは、中外製薬<4519>が資金提供を予定する特定臨床研究に向けて、IQVIAサービシーズジャパン(東京都港区)とeyeMOにおけるベンダー契約を締結したとも公表。
AUROLAB社は、世界で最も権威のある眼科病院の1つであるアラビンド眼科病院(AECS)の製造施設として貢献。
AECSは、南インドに14施設の眼科病院、6箇 所の外来眼科検査センター、108箇所の初期眼科医療施設を保有。
年間450万件以上の手術や治療を行っており、年間手術件数は世界でもトップクラスと言われている。
AECS は、1976年にゴビンダッパ・ヴェンカタスワミ博士によって、不必要な失明をなくすことを使命として設立され、
その質の高いケアと革新的なビジネスモデルで知られており、低所得者に無料または低料金で治療を提供している。
本件について、窪田博士は次のようにコメント。
「年間45万件の眼科手術を行っている世界最大の眼科病院であるAravind病院グループの傘下で、
世界160ヵ国以上に眼科医療機器を販売しているAUROLAB社と提携することで、eyeMOを必要としている、
世界中の皆様に届けるという当社の目標に沿った形で製品化と商業化を加速化できることを大変嬉しく思っています。
eyeMOを市場に普及させる上で、更なる低価格化は重要なポイントだと考えています。
在宅で患者自身が網膜の異常を察知することができるようにすること、またOCTが身近にない国や地域の方々に、
1日も早く提供ができるようビジネス開発を進めてまいります。」