中国の習近平政権による「威圧戦」が激化している。
中国軍のシンクタンク軍事科学院の何雷・元副院長(中将)が9日までに共同通信の単独インタビューに応じ、
沖縄県・尖閣諸島を巡り「戦争を望まないが恐れない」と明言。
台湾武力統一に踏み切った場合、尖閣を同時に作戦対象とする可能性にも含みを持たせた。
軍関係者が尖閣を巡り「戦争」に言及するのは異例。将来的な領有権奪取の強い意志が鮮明になった。
中国は、南シナ海のフィリピン沖に海上民兵が乗船している疑いがある船団を集結させ、米国やフィリピンに圧力をかけた。
米国はこれに対し、「中国は友人ではない」として、半導体輸出規制に絡んで監視を強化する方針を打ち出した。
11月の米中首脳会談で、軍同士の対話を再開させることで一致したが、根本的な対立の構図は変わっていないどころか、ますます激しくなっている。
表向きの対応と裏の心理との乖離が広がっている。