テレビなどでは報道されなかったが、
菅内閣の基本方針に、東日本大震災からの復興が盛り込まれなかった。
ネットや他メディアなどでは物議を醸す中、政府の復興推進会議が開かれ、
菅総理は、「前例にとらわれず、復興に全力を尽くす」とあらたに強調した。
その後すぐに、テレビでも菅総理の「前例にとらわれず、復興に全力を尽くす」を報道。
菅総理の情報取集能力とその対応の迅速さ、テレビの掌握術は長けている。
菅内閣が16日に閣議決定した基本方針では、安倍内閣で1番目にあった「復興」の項目を削除。
平沢復興大臣は、「基本方針から『復興』の話が消えていることは、
たまたまそういうことになったわけで、要するに『字数』とか、いろんな中であれしたわけだけれども、
軽視したわけではまったくない」と説明にならない説明をした。
こうした中、25日の復興推進会議で、菅総理は「『東北の復興』なくして『日本の再生』なし。
行政の縦割りを排し、前例にとらわれず、被災地の復興に全力を尽くしていただきたい」と、
慌てて東北の復興を取り上げた。その際に縦割り打破も忘れることなく付け加えた。
むしろ、菅総理にとっては、そちらの方が大事なのだろう。