第3波では60代以上の重症化リスクの比率が高く、
重症者数、死亡者数が著しく増加している。
新型コロナの入院患者、重症者が増加することによって、
本来の医療ができなくなる医療崩壊が懸念される。
そして、「医療従事者の精神的な負荷」も大きな問題だ。
すでに、約1年間、ほとんど休む間もなく医療従事者は新型コロナに対応している。
波が3波あり、今はその3波目を戦っている。
医療関係者によると、第1波が終わった5月下旬から6月下旬くらいまでの約1ヶ月くらい、精神的に少しゆっくりできたと話す。
それ以外の時期は常に緊張感や切迫感を抱えながら診療に当たっているという。
新型コロナ患者を診療している医療従事者の多くは、自分が感染するのではないか?
感染させてしまうのではないか?偏見を持たれているのではないか?などの不安を常に抱えている。
もう辞めたいと思っている人がいるのも事実だ。
そんな葛藤の中で1年余りを戦っている。
医療従事者の中にも、肥満や高血圧、持病のある人はいる。
日赤医療センターの848名の医療従事者の調査では、
・10%に中等度から重度の不安障害・27.9%に抑うつなどが、第1波の頃にみられた。
ということは、現在さらに比率は高くなっている。
第3波では、より多くの医療従事者が精神的な負荷を抱えている。
医療従事者の精神的な負荷を減らすためには、国と国民の支援が必要だ。
新型コロナの影響で、上がって当たり前の給料やボーナスが、
下がるなんてことはあってはならない。
みんなで新型コロナ関連の医療従事者をリスペクトして、偏見など持ってはならない。
医療機関への資金面での全面的試練。医療用具の充実。
医療従事者における精神的なケアのサポート体制の充実。
そして、最大の支援、配慮は、「感染者を減らすこと」
新型コロナ関連の医療従事者には、休みも旅行も会食もないのだ。
そして、それによって、国民は支えられているということを忘れてはいけない。