‘@多くの人が感染して抗体ができて集団全体の免疫力を確保する「集団免疫」論者がいるが、
私は以前からその節には懐疑的だ
台湾は新型コロナ感染拡大を抑えているが、国民は集団免疫をもったのか。
日本は意図的か否かは別として、集団免疫を待つ方向へ向かっている。
台湾では海外から来た人などを除く、新型コロナウイルスの、
新たな感染者が7か月以上確認されていない。
それでも冬場を迎えるにあたり、公共交通機関やデパートなどで、
マスクの着用を罰則付きで義務化することにしている。
台湾では、これまでに600人余りの感染が確認されているが、
海外から来た人などを除くと55人にとどまり、新たな感染者は7か月以上確認されていない。
それでも、冬場はインフルエンザの流行などと重なって、
医療機関の負担が増すおそれがあるとして18日、陳時中衛生福利部長が、
特定の場所でのマスクの着用を来月1日から義務化すると発表した。
欧州のほとんどの国が移動制限、商店の全面閉鎖などの強力な封鎖措置を取ったとき、
スウェーデンは「集団免疫」を選んだ。
しかし、すでに今年6月当時、人口100万人当たりの死者が450人に達して世界最高水準になった。
集団免疫が成功するためには、抗体保有率が少なくとも50%以上を越えなければならないが、
首都・ストックホルムでさえ抗体生成率が最大17%にとどまったという研究結果が出ている。
12日現在、スウェーデンの累積感染者と死者はそれぞれ16万人と6000人を突破した。
特に先月初めは500人前後だった1日の新規感染者が、今月に入って4000人に増加した。
集中治療室の治療が必要な重症感染者も連日増加して、医療崩壊の懸念が高まっている。
何人の人が亡くなれば集団免疫を確保できるのか。
スウェーデンは、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために部分封鎖令を導入することにした。
ステファン・ルェベン首相は11日の記者会見で、
「20日から来年2月末までの三ヶ月間、午後10時以降の酒類販売を禁止する」とし、
「すべての指標が間違った方向に進んでいる。今年春のような危険な状況に至ることもありうる」と、
危機感を露にした。
ルェベン首相は、「感染者が急増して、市民に会合を避けて距離を維持するように勧告令を出したが、
よく守られていない。医療崩壊の危機に瀕している」とし、
状況によっては大衆会合の制限など、より強力な対策を出すと強調した。
スェーデンにおいての「集団免疫」政策は失敗したのだ。
そして亡くなった方は帰ってこない。
少なくとも集団免疫を目指すのなら「ワクチン」開発の成功を待ってからだ。
安全なワクチンを接種して免役を確保する。
他の欧州諸国の状況も良くない。英国の累積死者は5万人を突破。
イタリア、フランス、スペイン、ドイツなどでも、1日の新規感染者の増加傾向がなかなか止まらない。
多少の差はあるとしても、日本がそうならないとは限らない。