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加藤官房長官「虚偽答弁の固定した定義は国会の中にない」

東京地検特捜部は24日、安倍前総理の「桜を見る会」前夜祭の費用補填問題で、

嫌疑不十分とし不起訴処分とした。

これを受けて、安倍前総理は、25日、衆院議院運営委員会に出席し、費用補填問題を釈明した。

野党などは安倍前総理の過去の国会答弁について「虚偽答弁」などとし、政府・与党を追及。

安倍総理の国会での虚偽答弁は118回にも及ぶ。.

加藤勝信官房長官は25日の記者会見で、国会答弁における「虚偽」の定義に関し、

「何をもって虚偽答弁というかは、必ずしも固定した定義が国会の中であるとは承知していない。

使われる文脈によって判断されている」と持論を展開。

加藤官房長官は例示として広辞苑を引きながら、

「『真実でないこと、また真実のように見せかけること、嘘、偽り、空言』

といった言葉が並んでいる」と詭弁を繰り広げた。

 

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安倍前総理を擁護しようとしたようだが、相変わらず禅問答だ。

嘘を付いたのだから虚偽、偽りを述べたのだから虚偽、事実のように強弁したのだから虚偽、

政府が2月に決めた新型コロナの検査を受けるのに、

熱が37.5度以上4日以上続く、呼吸困難、強いだるさ、などの要件を、

加藤官房長官は「発熱4日以上は検査要件ではない」国民の『誤解』だと言い放った。

加藤官房長官の衝撃的な発言が飛び出し、世論は物議を醸した。

今回も、菅総理らが、銀座のステーキ店で8人で会食していたことを非難され、

菅総理の、国民の皆さまの『誤解』を招いたのではないかとの指摘は、

真摯に受け止めていかなければならない」と述べ、

政府は5人以上の会食は感染リスクが高まるとしているがの問いに、

「5人以上の会食を一律に避けるべきだという趣旨のものではない」と説明。

誤解ではなく、『事実』だ。

物事を理解できない、もしくは虚偽を述べ、それをすべて国民の誤解に転換する人が、

総理や官房長官、大臣をしている。

この国の悲劇が今、新型コロナ対策で表面化している。

さすがに、安倍擁護派の橋下徹氏も、

「法的には安倍さんが知らなければ責任を問えない所もあると思うんですが、

政治的には議員辞職やむなしというぐらいの責任だと思っています」と述べた。

一万歩譲って、結果的としても、安倍前総理は、国会で堂々と、

この件に関して118回断定的にウソをついた。

時の総理大臣として、国のトップとして責任をとらなければ示しがつかない。

これがまかり通れば、企業などでも、全ては社員のやったこととして、

社長は責任をとらなくて済むこととなる。

 

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そもそも、安倍前総理は自身の疑いを晴らす行為を全く行っていない。

ホテルから書類を取り寄せ公開すれば済むこと。

それを、この期に及んで、いまだ拒んでいること自体、自分は黒ですと言っているようなものだ。

検察は当然ホテルの書類を確認しているはずだ。

それで嫌疑不十分と判断したということは、その書類で罪は問えないということだろう。

それを安倍総理も、25日の委員会で述べ、見せる必要はないと突っぱねた。

確かに一理あるが、それを見せれば国民も野党も納得するのだから、

政治家の責任として、自身の身の潔白を証明するためにも公開すべきだ。

そうすれば、この話は、終着する。

私の一つの読みとしては、ホテル側の明細に「久兵衛」の記載がある。

今回の委員会でも、安倍前総理は、「久兵衛」の寿司は頑なに否定している。

ホテル側は、パーティーなどで寿司を使用する場合は、

久兵衛」以外の寿司は使用しないと言及している。

特捜部は、「久兵衛」の明細などは関係はない。

しかし「久兵衛」は、安倍総理の嘘、会場費だけではない高額な支払いの証明となる。

野党は、個人情報保護の観点などから、ホテルから取り寄せることなどできない。

しかし、開示することが、安倍総理自身の為にもなるのに、頑なに拒むから疑われる。

それは、永遠に続く。

 

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だから、今回も、自身の国会の虚偽答弁の議事録を修正するために、

いやいやながら、委員会に出席したのだ。

しかし、自分の述べた発言を都合よく修正できるなら、議事録の信頼性は薄まる。

この件では、国民民主党浅野哲議員が新たに、

安倍事務所が「ホテル側に圧力」をかけたとの新情報を指摘した。

また、私的な支払いのために預かった金を、安倍氏本人に断りもなく、

秘書が勝手に流用していたとなれば、それは横領にはならないのか。

いろんな疑問が解明されないなかで、なぜ詰まない。

それは、検察が本気でないから。

この時期に、東京地検特捜部は、自民党吉川貴盛農林水産大臣収賄をぶつけてきた。

吉川元大臣の関係先を捜索し強制捜査をアピール。

無実の人間を有罪に出来る力を持つ検察が本気になっていないとい証だ。