原子炉格納容器の真上にあるふたのような部分が極めて高濃度に汚染されていることが、
原子力規制委員会の調査で判明した。
事故時に格納容器から漏れた放射性物質が大量に付着しており、容易に近づくことができず、
この部分を動かすのは困難とみられる。
規制委は「極めて深刻」とみており、廃炉工程が見直しを迫られる可能性もある。
規制委は現場の線量が下がってきたとして、昨年9月に原発事故の、
未解明事項の調査を約5年ぶりに再開。汚染実態の解明を進めてきた。
その結果、3枚重ねの一番上と真ん中の板の間付近にあると推定されるセシウム137の量は、
2号機で約20~40ペタベクレル(ペタは1千兆)、3号機で約30ペタベクレルに達した。
周辺の線量の測定値から2号機のその部分の線量を推定すると、
毎時10シーベルトを超えるレベルになる。1時間もそばにいれば人は死に至る。
‘@当たり前のようなことが、9年たった今頃判明。
原発の悲劇はいかに恐ろしいかが良く分かる。