毎日新聞の情報公開請求で判明。
観光庁が開示した文書には宿泊施設ごとの感染者の累計が記載されていた。
「GoToトラベル」で客を受け入れていた宿泊施設のうち、
少なくとも延べ8軒のホテルや旅館で、従業員や旅行者ら5人以上の感染が確認されていた。
2人以上の感染者が出た宿泊施設を含めると延べ28軒にのぼる。
公開された文書のタイトルは「新型コロナウイルス感染症に関する報告様式」で、
文書によると、5人以上の感染者が出たのは、沖縄県や大阪府、東京都、
千葉県、新潟などにある宿泊施設だった。
データはいずれも10月28日までのもので、GoToが全国で一時停止となったのは12月28日のため、
集団感染の疑いがあるケースはさらに増える可能性がある。
GoToが感染拡大につながったとの見方を政府は一貫して否定している。
多くの宿泊施設で感染が相次いだことについても、
観光庁の担当者は「根拠がないことは変わらない」と強調。
開示された文書の保健所からの連絡・指示内容の欄は全て黒塗りとなっており、
実態は闇の中に葬られている。