アジア海賊対策地域協力協定情報共有センター(事務局・シンガポール)は、
アジア海域で船舶に対する海賊行為や武装強盗の報告事案(未遂を含む)が、
昨年1年間で97件に上り、前年の83件から増加したと発表。
ナイフを持って侵入し、備品や部品を奪う事案が多いという。
マレーシア沖では漁船の船員が誘拐された。
発生場所別ではマラッカ・シンガポール海峡が34件と最も多い。
センターの黒木雅文事務局長は記者会見で、事案増加の背景として、
新型コロナウイルス感染拡大で域内諸国の経済が低迷していることを挙げた。