歴史的な発見があったのは、中東の死海のほとりに広がるユダヤ砂漠で、
調査隊はロープを付けて崖を降りなければたどりつけない横穴、
通称「恐怖の洞窟」で発掘を続けてきた。
イスラエル考古学庁によると発見されたのは、約2000年前に書かれた巻物の断片20個ほどで、
ギリシャ語で旧約聖書にある「ゼカリヤ書」の一節などが書かれていた。
神の名前だけがヘブライ語で書かれていたという。
このほか、約1万年前に作られた世界最古とみられる編みかごや、
自然にミイラ化した6000年前の子どもの遺体も発見された。
この地域で発見された古代の文書は死海文書と呼ばれ、
聖書の原型を知るうえで貴重な資料となっている。