フィリピン政府は21日、中国と領有権を争う南シナ海の南沙諸島周辺に、
7日に中国の海上民兵が乗船しているとみられる中国の漁船約220隻が、
集結、停泊しているのを確認したと発表。
ロレンザーナ国防相は「海域を軍事化する挑発的行動」と中国を非難。
ロクシン外相も自身のツイッターで外交ルートを通じて抗議したと明らかにした。
タスクフォースはフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内だったとしており、
「晴天だったにもかかわらず、中国漁船が実際に操業している様子はなかった」という。
中国は台湾・馬祖列島に2020年10月から12月にかけて、
「約200隻」とされる海砂採取・運搬船の大船団が南竿島沖に出現し、海面を埋めた。
採取船は海底の砂をポンプで吸い上げ、
中国の多数の民間船舶が接近を繰り返し、漁船も交じっていた。
中国は、沖縄県・尖閣諸島周辺や南シナ海など敏感な海域に民間船を送り込んで、
関係国を圧迫しており、馬祖での動きも中台統一を拒む台湾への圧力強化の一環とみられる。
尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海外側にある接続水域で21日、
中国海警局の船3隻が航行しているのを海上保安庁の巡視船が確認。
尖閣周辺で中国当局の船が確認されるのは37日連続。
1隻は機関砲のようなものを搭載。領海に近づかないよう巡視船が警告した。