新型コロナ感染症が広まった地域に限定して、営業時間の短縮などを命令できる、
「まん延防止等重点措置」を、最初、政府の感染症対策分科会の尾身茂会長の発言がきっかけで、
政府やマスコミなどでも「まん防」と略して使われることが多くなった。
政府は3月18日、1都3県への緊急事態宣言の解除方針を決定。
官邸で菅総理と尾身会長が行った記者会見はテレビ中継されたが、
その中で尾身会長は「まん防」を連呼した。
しかし、この略称について、最近は呼び方が「軽すぎる」、魚の「マンボウ」を思い浮かべるなどと、
緊張感に欠けるとの指摘が出ており、ここにきて、新聞などでは略称の「まん防」を使用しない動きが相次いでいる。
2日の衆院厚生労働委員会で尾身会長は「『まん防』という言葉の使い方が適切ではない。
『重点措置』の方が良い」と訂正した。
東京都の小池知事は1日、記者に「まん防を出すべきタイミングは」と問われ、
「まん防(の言葉)は東京都で扱ってない。『重点措置』でお願いする」とした。