大阪府の吉村洋文知事(45)が3日、読売テレビの情報番組「あさパラS!」に出演。
立憲民主党の枝野幸男代表に「そこまで言うなら知事選を一緒にやろうよ。
立憲民主党代表やめてやってみろ」と、次期知事選での戦いを挑発した。
枝野代表は2日、午後の記者会見で、新型コロナウイルス特別措置法に基づく、
「蔓延(まんえん)防止等重点措置」の大阪府への適用に関し、
「予定の効果が上がらなければ内閣は総辞職、府知事も辞職ものだ」と批判。
1月に大阪に発令された緊急事態宣言について、府の要請を受けた政府が早めの2月末に解除し、
1カ月後に現在の状況を招いたことを理由に挙げた。
また、重点措置の適用地域について「すでに(感染が)蔓延している。
蔓延を防止するのはとっくの昔に手遅れだ」と述べ、
重点措置ではなく緊急事態宣言を発令すべきだとの考えを示した。
「予定の効果が上がらなければ内閣は総辞職、府知事も辞職ものだ」と、吉村知事らを批判した。
吉村知事は番組で「枝野さんになんでそこまで言われる筋合いがあるのかな。
社会経済と感染症対策の責任を預かりながら、
矛盾するところをなんとかバランスを取りながらやってかなきゃならないのが現場の知事なんです。
枝野さんはその責任も負わず、国会議員の給与2000万円ぐらいもらってボーナスも満額でしょ。
コロナ禍で。責任を負わずに批判だけでおまえ、辞任やと言われる筋合いは全くないと思います」と、
怒り心頭で述べた。
その上で、「枝野さんが(番組に)いないので一方的になってます。直接、討論しますよ」と話した後、
さらに「枝野さんね、そこまで言うんやったら知事選挙を一緒にやろうよ。
立憲民主党代表やめてやってみろと。反対や批判は評論家が言うのはいいんだけれど、
国会議員は税金もらっている最高機関メンバー」と、よく分からない話をした。
緊急事態宣言解除が時期尚早だった、との意見については、
「宣言解除は2月末で、(新規)感染者50人(に近づき)、病床も空いてきた。
宣言は感染急拡大を抑える、医療崩壊を防ぐ最後の手段なので、
一定の時期にどこかで解除しないといけない」と釈明した。
県独自に「Go To イート」を実行していた宮城県も感染が拡大している。
村井嘉浩知事は「(Go To イート再開が)気の緩みにつながったことは事実だ」と、
再開が失敗だったことを何度も認める発言をしている。
吉村知事よりは、まだましなのかもしれない。
元新潟県知事の米山隆一氏は、吉村知事の発言にツィート。
「こういうのが本当にレベルが低くてげんなりします。
ある政治家の講じた新型コロナ対策が正しかったか否かの評価は、
選挙ではなく、事後、歴史家、経済学者、社会学者、
公衆衛生学者他の多面的評価を受けて定まります。
選挙に勝てば何もかも正当化出来るのではありません。」
専門家は、大阪や兵庫は感染が、今の最大2倍になる可能性があると指摘する。