京セラは8日、米国の第三者安全科学機関である「UL規格」に、
実際の製品と異なるサンプルを提出し、
安全性に関する認証を不正に取得していたと発表。
半導体のパッケージ材や樹脂材料など6製品で、パソコンのACアダプターなど、
幅広い用途に使われている。
不正は昭和61年ごろから行われ、製品の供給先は少なくとも国内外の約160社。
現時点で事故の報告は確認されていないという。
6製品の売上高は月平均6億円程度で、160社の社名は公表していない。
昨年11月、社内の意見交流の場で問題の製品を担当する、
ケミカル事業部の若手社員が報告して不正が判明したとしている。
京セラによると、実際に販売していた製品では第三者機関が定期的に実施する燃えにくさや、
絶縁性の試験を通過しない可能性がある。
対象6製品の新規受注は停止した。
外部の専門家を中心とした特別調査委員会を設置し、原因を究明する。