新型コロナに伴う4都府県に出された緊急事態宣言を受け、
百貨店や映画館などは臨時休業や営業の大幅縮小を検討するなど対応に追われた。
百貨店関係者からは「いいかげんにしてほしい」と怒りの声が上がり、
映画関係者も「稼ぎ時の大型連休前にまさかの事態」と悔しさを隠さない。
休業に伴う協力金として商業施設に1日20万円、出店するテナントには1日2万円が支給される。
ある百貨店の関係者は感染対策を徹底しているとした上で、
「現状を見てほしい。衣料品売り場は閑散としていて、密集はありえない」と話す。
1店舗当たり1日20万円などとする協力金についても、1日の売り上げは数億円。
「なんの足しにもならない」と切って捨てた。
別の関係者は「休業要請の中身の発表から実施まで1日しか時間がない。
やり方があまりに急で稚拙だ」と怒りをにじませた。
感染拡大のたびに繰り返される事態に不満はすでに爆発している。
3スクリーンを備える渋谷のミニシアター「アップリンク渋谷」(渋谷区宇田川町)が5月20日で閉館。