昨年12月18日、日刊ゲンダイは大阪市の松井一郎市長(57)が昨年1~11月、
公用車を使って、スパが自慢の市内のホテルを64回訪れていたことを報じた。
新型コロナウイルスの第3波が到来しても、松井市長の「ホテル通い」は続き、
時には公務の合間を縫って訪れることもあった。
本庁から車で約10分のホテルには、フィットネスクラブやエステの他、
地下から源泉を最上階まで引き上げた本物の天然温泉(サウナ付き)がある。
最上階からの景観が楽しめる露天風呂や大浴場は、
都会の真ん中ではなかなか味わえない特別なものらしい。
報道翌日、米山隆一前新潟県知事が「これが維新の『身を切る改革』です。
その実態は、『国民だけが身を切り、自分たちは(下っ端以外)身を切らない改革』です。
維新の正体を知るべき時です」とツイート。
これに対し、松井市長は「憧れの知事から転落した米山さんへ、
この5流紙で鬼の首取ったように喜んでるけど、公務終了後に自宅より近いジムに送ってもらって、
リセットして私用車に乗り換えて帰宅して何の問題があるのですかね?
貴殿は女性との交際でリフレッシュ、僕はジムでリフレッシュ、少し違うだけです」と、応戦した。
このジムのフルタイム会員になるには、入会金11万円の他、年会費27万1040円、
もしくは月会費2万4640円が必要。
フルタイム会員は午前10時から午後10時まで施設を利用できる(時短営業中)。
日刊ゲンダイの報道以降、松井市長の「ジム通い」はどうなったのか。
自動車運行日誌によると、12月18日を最後にピタッと止まっていたが、
3月2日に「ホテル通い」を再開すると、10、26、29日にも訪れていた。
大阪ではすでに医療崩壊が始まり、吉村洋文知事が29日、
国に「まん延防止等重点措置」の適用を求めることを表明していたが、
松井市長はそんな時にホテルで一体、何をしていたのか。
市職員の意識が低いのは、トップである松井市長の責任でもある。
大阪でこれだけ感染者があふれ、医療崩壊を起こしているというのに、
この4月は、26日まで「公務日程なし」が14日(うち平日6日)もある。
以前に指摘したが、頭からしっぽまで腐っている現実。
ジム通いは何ら非難されることはないが、緊急時に働いていないことは大きな問題だ。
このトップでは、職員に意識改革を求めるどころか、グータラになるのも無理からぬ話だ。