河井案里氏の陣営に自民党本部が支出した1億5000万円の選挙資金について、
18日に記者会見に臨んだ二階幹事長は「私は関係しておりません」などと述べた。
林幹事長代理が、二階幹事長の後ろから、
「実質的には当時の甘利選対委員長が担当しており、細かいことは幹事長は分からないということだ」
と、二階幹事長は関係ない、甘利委員長に聞けと声を出した。
しかし、24日、林幹事長代理は、甘利氏は「お金に関してはタッチしていない」と明言。
甘利氏の関与を否定した。
また、会見の席で二階幹事長は「党の組織上の責任は総裁及び幹事長にある」と明言。
記者団から「最終的な責任はあるにしても、支出の経緯などについて関与されているのか」
と聞かれた二階幹事長は「もう何回も言ってるじゃないですか。
何回もそのとおり答えているじゃないですか」と繰り返、記者団をニラミ付けた。
すると、林幹事長代理も「最終責任は幹事長にあるということは幹事長も答えている」と訴えた。
‘@二階幹事長は「俺はハンコは押したけど、押してくれと言ったのは俺じゃない」ということだ。
ジャーナリストの大谷昭宏氏が、「二階幹さんは関与していないと言いたいのだ」と述べたら、
田崎寿史郎氏が、「二階氏は関与している」と、ポロっとこぼした。
多分、責任と関与を混同しての発言だろうが。
二階幹事長が安倍総理の名前を持ち出したのは、責任を認めないと収まらないとのアドバイスを受け、
一転、二階幹事長は「責任はある」と認めたが、その際に、安倍晋三前総裁の名前も出し、
俺だけではないと二人の責任で和らげた。
さらに、今、俺だけが矢面になっているが、党全体で対応することだと怒っているのだ。
二階幹事長がハンコを押す前に、安倍前総理の了承がある。
それは、菅総理(当時官房長官)と前安倍総理、二階幹事長の共同作業だ。