国際スポーツ記者協会(AIPS)のジャンニ・メルロ会長は2日、
オンラインで開いたAIPSの世界カンファレンスのスピーチで、こう力強く訴えた。
メルロ会長が問題視しているのは、海外から東京オリ・パラを取材するため、
来日する報道陣に課せられる「行動制限」だ。
大会組織委の対応に海外メディアが不満を抱く。
こうした規制は来日したばかりの海外メディアのみで、日本にいるメディアは対象になっていない。
「信じがたいのは、我々はプレスセンターや大会の関連施設、宿泊施設などでの飲食が許されているが、
コンビニエンスストアに買い物に出かける場合は、警備員にその旨を伝え、
15分以内に戻らなければならないことだ」
「もし15分以内に戻ることができなければ大会の記者証を奪われる。
何千ドルもの費用をかけて日本へ行き、自主隔離もして、数々の規制にも従うのに、
コンビニでおカネを支払うのに20分かかってしまっただけですべてが台無しになるのだ。
これは受け入れがたい」
「我々、報道陣は『大会の一部』と見なされるため、
日本の人々がもし無断で外出している我々を目撃したらそれを撮影し、
SNSなどで報告することが奨励されているという。
こんな人種差別的な扱いは、これまで聞いたことがない」
メルロ会長の怒りは行動規制の詳細にまで及んだ。
プレーブックにこうしたことは書かれていないが、海外メディアの間で噂が広がっているようだ。
‘@海外メディアの不安を拭うのも組織委、政府の役目。
新型コロナ禍、来てくれる人たちに、少しでも快適に過ごせるよう正確な情報を、
常に早く発信すべきだ。