東京オリ・パラ大会組織委員会は、6日の広島の「原爆の日」に、
選手や関係者に黙禱を呼びかけるなどの対応はしない。
組織委はこのプログラムについて「特定の出来事で亡くなられた方に対して、
祈りをささげるものではない」と突き放した。
IOCによると、2016年リオデジャネイロ大会以降、歴史の痛ましい出来事や、
さまざまな理由で亡くなった人たちに思いをはせるプログラムは閉会式に盛り込まれている。
広島の人たちへの思いも8日の閉会式で共有したいとしている。
広島市の松井一實市長はバッハ会長に書簡を送り、
選手村などで黙とうを呼びかけてほしいと求めていたが、
2日午後、IOCから黙とうを呼びかけるなどの対応はとらないといった返答があったという。
IOCのバッハ会長は7月、広島市の平和公園を訪れ、原爆死没者慰霊碑に献花後、黙禱した。
県被団協の箕牧智之理事長代行(79)は、
「バッハ氏は何のために広島を訪問したのか。裏切られた気分だ」と憤った。
‘@世界が平和に思いを馳せるためにも、唯一の被爆国日本で行われている、
平和を掲げる世界大会で、黙とうを捧げるべきだ。