尾身会長「普通に考えればわかるでしょう。
国民に(テレワークなどを)お願いしているなら、
オリンピックのリーダー、バッハ会長が、なんでわざわざ来るのか。
銀座も1回行ったんでしょ。もう、いいんじゃないですか。
バッハ会長の挨拶が必要なら、なぜオンラインで出来ないのか。
誰が呼んだのか。普通に考えれば判断できるしよう(菅総理さん)」
尾身茂会長は、25日の衆院厚生労働委員会の閉会中審査で、
現在の感染拡大状況について、
「去年4月の第1回の緊急事態宣言時との最も大きな違いは、人々の意識だ」
とした上で、
「オリンピックがどういうメッセージを出して、人々に影響するかが大事だ」
と訴えた。
感染爆発で、医療体制の逼迫(ひっぱく)を招いた政府の対応について、
「私ども専門家の分析よりは、時々やや楽観的な状況分析をされたのではないのか」と苦言を呈した。
さらに「学校が始まってくることで、また感染拡大や医療逼迫もあり得る」と指摘。
尾身会長は今後の状況について「東京都では感染のスピードは鈍化しているが、
いつピークアウトするかというのは時期尚早だ」と分析。
「医療の逼迫や重症者の数は、しばらく大変な状況が続くと思う」と危機感を表した。
その上で、再来日したバッハ会長について、
「国民に(テレワークなどを)お願いしているなら、オリンピックのリーダー、バッハ会長が、
なんでわざわざ来るのか」「バッハ会長の挨拶が必要ならなぜオンラインで出来ないのか」と、
不快感を示した。
「普通のコモンセンス(常識)なら(判断)できるはずだ(菅総理は)。
銀座も1回行ったんでしょ。一般庶民としてそう思う」と強く断じた。