政治・経済、疑問に思うこと!

より良い日本へ願いを込めて。

菅総理を裏切った「重要人物」

目まぐるしく動き、情報が錯綜する自民党総裁選。

私の見立て通り、菅総理の選択肢を決まったかのようにリークした人物がいる。


9/6日放送、ニッポン放送飯田浩司のOK! Cozy up!」に須田慎一郎が出演。

自民党の総裁選について解説した。



須田)一言で言ってしまえば、今回の騒動というのは、官邸内のある1人の人物が、

菅総理を裏切るという局面から始まるのです。

「寝首を掻く男」というのが、これから浮上して来るキーワードになると思います。

本来であれば、先週の金曜日(9月3日)までに総裁選のスケジュール、

そして菅総理が出るのか出ないのか、それを決めるということで、

この4~5日、すり合わせ作業が行われていたのです。

ところが官邸内のある人物が、途中経過をポロポロと漏らすものだから、

外から見ていて、「相当、混迷が深まっているな」と見えてしまうのです。

飯田)総裁選の前に解散もあるのではないかというようなことを、「ドカン」と毎日新聞が打ちました。

週末に田崎史郎さんはテレビで、「それで菅さんが激怒したのだ」と言っていました。

須田)その時点では、まだ決まっていないのだから。

しかし、マスコミの方も、官邸のなかの重要人物がリークすれば、「本当かな」と思ってしまうではないですか。

そこで「踊ってしまった新聞」という状況にあるのかなと思います。

その人物が岸田さんにくっついてしまったものだから、いま自民党内で岸田人気はガタ落ちです。

岸田さんは安倍さん、場合によっては麻生さんの協力が得られると思ったのです。

それを前提に布石を打って来たのですが、あに図らんや、

安倍さんは岸田さんに対してそっぽを向いてしまったという部分はありますからね。



飯田)週末に高市さん支持だというような報道も出ました。

須田)菅さんとしては、表立って言うことはないのでしょうけれど、「岸田だけは許せない」と思っているでしょう。

加えて二階さんも、党役員の改革案を岸田さんにぶち上げられたでしょう。あれは二階さん狙いですよ。

あれで二階さんも、はらわたが煮えくりかえっていますから。

ところが、先ほど申し上げたような問題があって、安倍さんの思いは、もう岸田さんから離れてしまっている。

しかも党員・党友票、地方票については、岸田さんは人気がないですから。

飯田)河野さんが出て来ると厳しいのではないかとね。

須田)そうですよね。これで河野さんが出て来ると。

須田)二階派としては、今回は勝ち馬に乗るような方向に行くのではないでしょうか。

もう1点、実は世耕参院幹事長が岸田さんの方についてしまったのですよ。

飯田)そうなのですか。

須田)これも党内の不興を買うことになった。何が言いたいかというと、

二階さんの選挙区はどうなるの、と。参院から世耕さんが鞍替えして、

二階さんの選挙区、和歌山を狙っているけれど、和歌山は定員が1名減るのだから、

「今回の選挙はどうするの?」というところです。

世耕さんは読み違えて、なかなか難しい局面になって来たなと。



‘@菅総理は「ワクチン接種こそがまさに決め手であり、総力を挙げて接種を進めていく」と強調。

しかし、河野大臣は「ワクチンだけでは厳しい」と言及。

8月30日午前、総裁選出馬に意欲を見せていた下村博文政調会長が官邸に呼ばれた。

菅総理に、総裁選に出馬するのであれば辞任すべきだろうと迫られた。

会談の時間はわずか10分。

安倍前総理は、下村政調会長からこの話を聞いていた。

30日午後に菅総理自民党の二階幹事長を官邸に招き、

幹事長を含む党4役交代の意向を示した。

二階幹事長は表向き素直に応じた。しかし、決して許してはいなかった。

それどころか腸が煮えくり返っていた。


それに気づかなかった再選意欲満々の菅総理は、逆に流れに気を良くしたのか、

31日夜、東京・赤坂の衆院議員宿舎で、
二階幹事長に、

9月中旬の解散も選択肢として考えていると伝えた。


ところが同深夜には「総裁選前に解散」が党内外を駆け巡った。

そこから、菅総理の反転攻勢が、一転批判の嵐に直面した。



その日の深夜に安倍前総理は菅総理に電話して『これは党内で受け入れられないよ』と完全否定。

一報を聞いた小泉大臣もメールで翻意を迫った。

安倍前総理は、石破茂議員の要職起用を検討という観測にも苛立っていた。

毎日新聞が電子版で速報すると、各紙も翌9月1日の朝刊で、

「首相、衆院解散意向 総裁選先送り」などと一斉に報じた。

衆院解散は首相の専権事項だが、総裁選日程は、党が正式に決めたもの。

それを、特段の理由や相談もないまま勝手に飛ばしてしまうのは、独断専行というしかない。

「総裁選で負けそうだから、先送りした」と見られても仕方がない。

小泉大臣は、翌日の9月1日午前に官邸に駆け付けた。

選択肢の中の最悪手、「突き進むなら付いて行く」と言った小泉大臣も、こればかりは、再度強く反対した。

総裁選を先送りして衆院選に臨めば、自民党全体のイメージダウンも招き、

そうでなくても議席減が必至の総選挙が大惨敗になり、党内が崩壊する可能性さえある。

天下の宝刀が竹光になった瞬間だ。