名古屋高裁が賠償命令 高江ヘリパッド訴訟「逆転勝訴」
大阪もあったよな。
沖縄県東村高江周辺の米軍ヘリパッド建設に、愛知県警が機動隊を派遣したのは違法として、
隊員の給与など約1億3千万円を、当時の県警本部長に賠償させるよう愛知県に求めた、
住民訴訟の控訴審判決で、名古屋高裁(倉田慎也裁判長)は7日、派遣手続きの違法性を認め、
約110万円の賠償を命じた。
請求棄却の一審判決が変更され、住民側は「逆転勝訴」とした。
請求が認められたのは初めて。
(彼らも出世してるのだろうか)
倉田裁判長は、派遣決定が県警本部長の専決で処理された点を問題視。
「決定は愛知県公安委員会の実質的意思決定に基づいておらず、違法だと言わざるを得ない」と判断。
派遣隊員の時間外勤務手当分約110万円の損害を、当時の愛知県警本部長に賠償させることを、
愛知県知事に求めた。
工事が着手された2016年7月22日、現場周辺にあった抗議市民の車両やテントを、
機動隊員らが撤去した行為は「法的根拠が見当たらない」「違法である可能性が強い」と述べた。
沖縄側がそのことを認識しながら派遣を要求したことには「重大な瑕疵(かし)がある」と批判。
また、高江周辺で繰り返された警察官による車両検問、抗議行動の撮影は、
「違法性、あるいは相当性については疑問が生じ得る」と疑問視した。
北部訓練場の一部返還に伴う6カ所のヘリパッド建設は、07年に始まったが、進展しなかった。
政府は16年、残っていた4カ所の着工を決定。
6都府県から機動隊員約500人が派遣され、政府は同年末に完成を宣言した。