東京新聞の10月26日夕刊6面の記事。
岸田首相が北海道のコメが品評会で上位に食い込むのは「間違いなく気候変動の結果だと思う」と語ったとある
岸田文雄総理は25日、京都市内で農業関係者と意見交換。
「最近コメの品評会をやると、北海道が上位に食い込んで、東北や北陸が後れを取っている。
間違いなく気候変動の結果だと思う」と断言。
麻生副総裁は25日に北海道小樽市での街頭演説で、北海道産のコメについて、
「昔『やっかいどう米』と言うほど売れないコメだったが、うまくなった。
農家のおかげか、違う。温度が上がったからだ」と、温暖化を肯定し、米農家を侮辱した。
道内の農家約2万3000戸でつくる「北海道農民連盟」は26日、委員長名で抗議。
「生産者の努力と技術をないがしろにするような発言は断じて許されない」と猛批判した。
岸田総理は26日夜のBSフジ番組で「適切ではなかった。申し訳ないと思う」と陳謝していたが、
岸田総理も自ら、温暖化のお陰だと、米農家を蔑ろにする発言をしていた。
麻生氏の失言はいつものことだといっても、選挙中の今回の失言はただ事では済まなそい。
北海道のみならず、米どころの東北6県や全国のコメ農家の怒りを買い、自民候補が逆風にさらされる。
ただでさえ、コロナ禍で外食需要が減少し、米価が急落。瀕する農家が続出している。
農家は、自民党にとっては大事な票田。
自民党は衆院選でコメ農家の支持獲得を目指し、米価の維持策などを公約に掲げている。
それなのに、党の重鎮・総裁自らが農家を侮辱するような発言をした。
今回は野党が統一候補で戦っている選挙区が多数あり、自民党候補が落選危機の選挙区もある。
そんな候補者にとっては、まさに後ろから矢だ。
自民党自体がこんな認識だから、新型コロナ対応も後手後手で的を得なかったのが良く分かる。
麻生副総裁はそんな自民党に危機感を覚え、まさに「自民党をぶっ壊す」役を買って出たのかもしれない。