鳥取1区、自民・石破茂氏、圧倒的な強さを見せつけた。
得票率は84・07%、10万5441票を獲得。
12回目の当選だが、総裁選をめぐる求心力の低下に加え、
今回派閥議員2人が落選。引退議員も含めると石破派メンバーは12人まで減少。
石破氏は「正論を言えば言うほど総理総裁が遠のく、というのは自分の中ですごいジレンマ。
正論を言っているからこそ多くの世論の支持があるが、言えば言うほど党内の支持を失う。
当選した同志と話し、突き詰めて考えたい」と本音を吐露した。
河野太郎氏は神奈川15区で全国史上最多21万515票を獲得。得票率79・3%の圧勝。
現行の小選挙区比例代表並立制が導入された1996年以降の史上最多得票記録を更新。
県内の過去最多得票は、小泉純一郎氏が11区で得た19万7037票。
国の最多記録は、2009年の政権交代選挙で当時民主党代表だった鳩山由紀夫元首相が、
北海道9区で獲得した20万1461票だった。
‘@選挙と政治は難しい。
地元では圧倒的な人気があり、国民からも人気があるが、総裁・総理にはなれない。
麻生太郎氏のように、罵詈雑言、不祥事が止まらなくても、総理になり、いつまでも当選できる。
勿論、地元で人気が無いとダメだが、地元と国民全体の人気の乖離が大きい人と小さい人がいる。
うちわ騒動の松島みどり氏も東京14区で当選。
今回の衆院選は、石原伸晃氏のように、それなりに国民の声が届いた選挙区もあるが、
甘利氏のように一刺しは下されたが、鉄槌まではいかず比例復活した候補も多い。
立憲は自民候補と1万票以内の差で負けた選挙区が32ほどある。
惜しいと言えば惜しいが、1万票の差は大きい。しかし、風が吹いていれば乗り越える差だ。
多分、多くの予測が外れたのは、立憲がここを乗り越えると見ていたからだろう。
どこでブレーキがかかったのか。
共産か連合かメディアか枝野か。
いろんな要因があるのだろうが、大雑把に言えば、風が吹かなかった。
結果を見れば逆風だ。
立憲が左に寄り過ぎたというが、多くの国民は左も右も気にしていない。
共産党を応援する多くの有権者は野党統一のため全力で戦い協力したが、
立憲を応援する有権者の中には、共産党と書かなかった人が多数いる。
共産党という名前を毛嫌いする有権者がいるということだ。
だとすれば、公明党(創価学会)を毛嫌いする有権者の動向は。
公明党の支持者も減少の一途だが、今回は議席を伸ばしている。