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​山口壯環境大臣、疑惑の総合商社。

現在当選6回、二階派に所属する山口壯(つよし)環境大臣(67)。

山口大臣が19年11月に選挙区である兵庫県内のホテルで開催した宿泊付きセミナー。

『山口つよし政治アカデミー』と銘打たれ、土日にわたり1泊2日で開かれた。

参加者は50名強で、ほとんどが選挙区内の有権者



初日は13時から16時まで、マスコミ関係者やゲストの国会議員の講演。

その後、参加者はホテルの宴会場に集い、懐石料理のコースと酒を楽しんだという。

至れり尽くせりの催しだが、参加費はたったの1万円。

後援会関係者は「参加費の収入が52名分で52万円、かたや支出は約103万円なので、

その差額を事務所が補填している形になっています」と証言。

このホテルは土日に泊まるプランだと1泊2食付きで1万4千円程度かかり、

飲み放題を付けると2千円プラスされる。

講演を含め、参加費1万円だと事務所側は有権者を安い価格でこのセミナーに招いたことになる。

さらには2次会の酒代数万円も事務所が持ち出しており、こちらでも利益供与の疑いがある。



他にも、秘書に対して給与の一部を政党支部などに寄付するように強要。

さらに、支援者の企業が肩代わりした勉強会の会場費140万円超を、

政治資金収支報告書に記載していなかった問題も噴出している。

山口大臣の元支援者である会社経営者は、

「ある時、山口さんから、勉強会をやりたいので費用をお願いしますと言われたので、大賛成したんですよ。

メンバーも決まり、有名な人も来るからぜひ出席してほしいと頼まれました」と語る。

その勉強会の名称は「北東アジア連携研究会」。

メンバーは30人程度で、NHKの岩田明子氏などのマスコミ関係者、

外務省出身の松川るい参院議員や中曽根康隆衆院議員ら、議員や官僚などで構成されていた。

会長は山口大臣。



第1回会合は2018年6月19日に都内の会議室で開かれ、20年まで計20回近くの会合が行われた。

会社経営者は「会が始まる直前に改めて山口さんの秘書から、

『費用の件、よろしくお願いします』と挨拶があり、山口事務所宛に来た会場費の請求書がこちらに回され、

自分が代表を務める会社などから支払っていました」と証言。

出席者によれば、「会費制ではなく、無料でした」と述べている。

しかし、この会合に関して山口大臣が代表を務める政党支部の報告書に記載がない。

別の問題では、ある元公設秘書は、

「(山口大臣から)月に5万円、ボーナス出たらプラス10万円を寄付しろと言われました。

公設秘書と私設では給料が違うから、バランスが取れないという言い分でした」と証言。

別の公設秘書も、「毎月5万円か10万円を戻せと要求されました」と実態を暴露。

そもそも、公設秘書に政治団体や政党支部へ給与を寄付するよう勧誘したり、

要求すること自体「国会議員の秘書の給与等に関する法律」によって禁じられている。

また、山口大臣の秘書へのパワハラが常態化しており、

30人近くの秘書が山口大臣の元を去ったとも言われている。



山口大臣は2000年、兵庫12区から無所属で出馬して、初当選。

その後、当時の民主党に入党し、野田佳彦内閣で外務副大臣などを務めた。

しかし、民主党が下野し落ち目になると、あっさり見切って、離党。

無所属のまま二階派に所属し、15年に自民党へ正式に入党した。

大臣就任前は二階派事務総長として、派を取り仕切るまでになっていた。

二階派自体が総合商社だが、悪代官を育成してはならない。