外務省は25日、タリバンがアフガン制圧の際に真っ先に逃げた、岡田隆アフガニスタン大使が、
同国首都カブールで、イスラム主義組織タリバン暫定政権幹部のバラダル氏と会談したと発表。
タリバンの実権掌握後、カブールでの日本側との会談が明らかになったのは初めて。
副報道官によると、大使は23日にカビル政治担当副首相と、24日にバラダル副首相とそれぞれ会談。
在留邦人や現地職員の安全確保と出国実現に向けた協力を要請。
タリバン側は理解を示したという。女性や少数民族の人権尊重や包摂的な政治体制の構築も求めた。
カビル副首相との会談で「安全が確保されれば大使館を再開する意向」と伝えたという。
タリバン報道官は、「日本の戦後復興の経験を学び、国を自立させ経済発展させたい」
と、日本に期待を表明。
タリバンのカブール制圧を受け大使館は8月に閉鎖、カタールの首都ドーハに移転しており、
岡田大使は21~24日にカブールを訪問した。
日本政府関係者は「現時点で再開する予定はない」としている。
‘@日本の質実な国民性にはタリバンも一目置いている。
これからも、いろんな形での日本の協力を期待している。
現地で大使らが起動していれば、早い段階での救出は可能だったはずだ。