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​地球を救うグレタのおかげで「国中停電」になってしまった。

「こんな流れになってしまった」と議長が涙の謝罪。

11月13日夜(日本時間14日早朝)、会期が2日延長されたCOP26

(国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議)が閉会した。



議長を務めた英国のシャーマ前ビジネス相は、最後の本会議で、

成果文書「グラスゴー気候協定」を採択するときのスピーチで、

「こんな流れになってしまった」ことを謝罪し、無念の涙に声を詰まらせた。

グレタ・トゥンベリ氏が創立者であるFridays for Futureが提言しているのは。

温暖化を今すぐに止めないと、地球はまもなく人間の住めない惑星になってしまう。

だから、人間が地球から自然を収奪するのをやめなければならない。

ガソリン車やディーゼル車、飛行機や豪華船に乗るな。肉は食べるな、服は買うな。

石炭火力発電を即刻停止させろ、ということだ。



そして、世界の多くの人々がこの考え方に啓発され、ノーベル賞を与え、欧米の主要国の政治家が、

グレタ氏の主張を正論とし、「地球を救う」ために連帯し始めた。

しかし、なぜか、グレタ氏は今回の会議の公式ゲストには呼ばれていなかった。

グレタ氏は会場の外のデモで、「COP26には何の成果もない」

「搾取をやめろ、無意味なことをああだこうだ言うのはやめろ」

「本当のリーダーシップは私たちにある」等々の声を挙げた。

折しも、現在、エネルギーの高騰で、すでにガソリン代や暖房の燃料費が上昇の一途。

各電力会社も電気代の値上げを告知した。




脱原発と脱石炭を主張してきたが、停電など引き起こさないためには、

現実的なエネルギー政策を実施しなければいけない。

事実、中国などは、エネルギー不足を見込んで計画停電を行った。

COP26の「成果文書採択」については、中国とインドの反対によって文書の内容が薄められた。

いったん賛成した連帯を中々引っ込めることは出来ないが、薄められた内容に安堵している国は少なくない。

中国とインド、米国、ロシア、世界のCO2排出は、この4国で全体の半分を超えている。

彼らが首を縦に振らないと意味がない。



グレタ氏の提言していることは、要約すれば、豊かさはもう要らないということだ。

自転車や手漕ぎボートで移動し、野菜を主食とする。

日の出と共に起きて、日の入り後は早く寝る。

しかし、地球上には、飛行機はもとより、ガソリン車にも乗れず、肉どころかまともに食べられず、

服も買えず、電気なしで暮らしている人が、14億人、

まきなどで調理や暖をとらなければならない人が30億人いるという。

豊かな国の子供たちとは別世界の人達が地球にはまだ多数いる。

そして、太陽光も風力も自然を破壊している。

人類はこの難題にどう立ち向かうのか。

温暖化対策は、まだ始まったばかりだ。