新型コロナウイルスワクチンの3回目接種では、
これまでに接種したワクチンとは異なる種類を打つ「交差接種」が増える見通しだ。
同時に2種類のワクチンを扱う医療現場からは、煩雑さを増す業務に戸惑いの声も上がっている。
12月1日から医療従事者が先行して始まった3回目接種は、
来年1月から順次、高齢者や一般市民へも広がる見込みだ。
国から県内の市町村に配分されるワクチンは、1月分までは全てファイザーだが、
2、3月分の約45%はモデルナとなる。
国はこれまで、同じ種類のワクチンを2回打つことを原則としてきたが、11月に交差接種を容認。
厚生労働省のワクチン分科会に米国の臨床試験のデータが示され、
「交差接種の方が感染を防ぐ中和抗体は増えている」と報告された。
若い世代ではモデルナの副反応が大きかったこともあり、
希望がファイザーに集中するなどの偏りも懸念される。
国内の3回目接種を巡る混乱は続きそうだ。