英健康安全庁(UKHSA)は10日、新型コロナウイルスのワクチンを2回受けただけでは、
オミクロン変異株の感染は防げないと警告。
イギリスで確認されたオミクロン株とデルタ株の感染症例を分析したところ、
オミクロン株に対してはワクチンの効力が下がることがわかったと、
UKHSAは初期段階の研究結果を示した。
ただし、ワクチンを3回受けると、75%の人が新型コロナの症状をいっさい発症しないこともわかったという。
イギリスでは10日までに新たに448件のオミクロン株感染が確認され、累計1265人となった。
それでもUKHSAは、ワクチンによっておそらく、重症化はしっかり防げるはずだと指摘。
しかし、たとえ症状がこれまでの変異株より軽症だったとしても、
巨大な感染の波が一気に襲ってくれば、リスクの高い人たちが一斉に入院治療を必要とする事態もあり得る。
UKHSAは、12月半ばまでにイギリス国内の感染者の半数以上がオミクロン株の感染者となるだろうと試算している。