財務省の(矢野康治)事務次官が、このまま日本が借金まみれだと、
タイタニック号のように氷山にぶつかって沈没してしまうという趣旨の論文を(月刊誌「文芸春秋」に)書いた。
こういう話をするから将来に不安を持って、(消費者の)財布のひもが固くなる。
日本は決してタイタニック号ではない。日本がタイタニック号だったら、
タイタニック号が出す国債を買う人はいない。ちゃんと売れている。
(新型コロナ禍での巨額の補正予算は)赤字国債でまかない、
そのほとんどは市場を通じて日本銀行に買ってもらった。
決して孫の代に(借金を)背負わせているわけではなく、借金を全部背負っているのは日本銀行だ。
荒っぽい言い方だが、日本銀行は国の子会社。
立派な中央銀行だが、5割は政府が株を持っているから、
連結決算上は債務ではないという考え方も成立する。と、アホな持論を展開。
本来は禁じられている中央銀行の国債引き受けを完璧に認めた発言だ。
そういうことをやっていること自体が、沈んでいるということを理解していない。
超低金利だからだれも買わない国債を日銀が引き受けている。
だったら自分が総理の時に、なぜ、新型コロナで困窮している人たちに、もっと潤沢に給付しなかったのか。
こういうイカサマ師を、歴代最長総理の椅子に座らせていた国民の責任は重い。