国土交通省は20日の参院予算委員会で、国の基幹統計「建設工事受注動態統計」を,
同省が無断で書き換えて二重計上していた問題について、
二重計上されていた2020年1月~21年3月までの15カ月間の受注実績を、
新たに算出し直したところ、1月あたり1.2兆円の差額が生じた。
同省幹部は予算委で、「新たに改善した方法による値は約5.8兆円、
従前の方法による値は約4.6兆円となる」とあきらかにした。
また、同省が電子化して「永年保存」しているデータも、多くが書き換え後のものであることがわかった。
書き換え前の正しいデータが行政側に残っていないことになる。
「二重計上」の度合いや、GDPへの影響を検証する、ハードルは高い。
統計の調査規則は、電子データを「永年保存しなければならない」と定めている。
だが、現在保存されている多くが、書き換え後の内容であるため
そこから書き換え前の正しいデータを把握することはできない。
書き換え作業を担っていた都道府県の現場にも、正しいデータは残っていない。
‘@こんなことが許されていいはずがない。
メディアは国内の政治の不祥事をもっと追求すべきだ。