次期戦闘機開発をそれぞれ進める英国と日本が、双方の計画を統合し、
新たに共同事業を立ち上げる方向で調整していることが分かった。
年内の合意を目指すとしている。事情を知る日英の関係者3人が明らかにした。
英国は「ユーロファイター」の後継機となる「テンペスト」の国際共同開発事業を主導する一方、
航空自衛隊「F2」後継機の開発を計画する日本とも協力を進めてきた。
両国とも、2つの事業を統合する方が技術とコスト両面で相乗効果が見込めるとの判断に傾いている。
F2後継機は総事業費5兆円とされ、日本政府は今年度予算に約800億円を計上。
テンペストは本格的に開発を始める2025年までに20億ポンド(約3300億円)を投じる。
テンペスト事業を請け負う英防衛大手BAEシステムズはコメントを控えた。
日本の次期戦闘機計画を主導する三菱重工業は、政府の事業のためコメントする立場にないとした。
(いなくなる)
日英で共同開発しても、米軍との相互運用性を確保するため、データリンクなど米国の技術や部品が必要になる。
テンペストの開発計画にはイタリアとスウェーデンも署名をしているが、
日英が新たに立ち上げる事業に両国がどう関わるのかは現時点で明らかになっていない。