中国人民銀行(中央銀行)が20日発表した2021年12月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)は、
1年物が3.80%だった。11月までの3.85%から0.05%引き下げた。
利下げは20年4月以来、1年8カ月ぶりだ。
消費の伸び悩みや不動産開発の停滞で、景気の減速感が強まっており、金融緩和を強化する。
10月下旬から新型コロナウイルスの感染が再拡大し、省をまたぐ出張や旅行への制限が強まった。
外食や娯楽など接触型消費も打撃を受けた。
政府の規制強化で不動産開発投資も落ち込んでいる。11月まで3カ月連続で前年同月を下回った。
11月の都市部の新規雇用は前年同月より18%減った。
人民銀はこれまで資金供給を増やしてきた。
利下げという抜本的な金融緩和に踏み切ることで、景気減速を食い止める姿勢を鮮明にしたようだ。