「人間として扱ってもらえなかった。
毎日、『今日は何もされないように、平和に過ごせるように』と願いながら出勤していた」
岡山市内の建設会社で働いていたベトナム人技能実習生の男性(41)が、
複数の日本人従業員から繰り返し暴行を受け、あばら骨を折るなどの重傷を負っていた。
男性を保護する労働組合「福山ユニオンたんぽぽ」(広島県福山市)によると、
男性はベトナムに妻と娘(5)を残し、2019年10月に来日。岡山市の監理団体の仲介で、
11月にとび職の技能実習生として市内の建設会社に就職。
翌12月ごろから、複数の日本人従業員に殴ったり蹴ったりされるようになり、
20年5月には足場の解体作業中、90センチほどのパイプ状の部品を顔に投げ落とされ、
歯が折れ、唇を4針縫うなどした。
同11月には生活指導員の同僚から胸などを蹴られ、あばら骨が折れた。
21年6月、男性は監理団体にけがを撮影した写真をメールで送って被害を訴えたが、
「暴力は注意するが、転籍は難しい」と返信があったという。
その後も暴行は続き、同10月、フェイスブックで知り合ったベトナム人を通じて、
同ユニオンに相談し保護された。
現在はユニオンのシェルターで生活している。
ユニオンによると、1回目の団体交渉で会社側は「けがをしたことはおおむね認めるが、
暴行があったかどうかは詳細を把握していない」とし、監理団体も「知らなかった」と回答したという。
男性はけがで病院を受診する際、会社から「自転車で転倒したことにしておけ」などと言われたと訴えている。
20年5月ごろからはストレスで不眠症になり、監理団体の担当者が通院に同行したこともあったという。
職場には他に3人のベトナム人技能実習生が働いていて、
日本人従業員からたたかれるなどの暴力を受けていたという。
男性はベトナムで工場に勤めていたが、給料が安く、妻と5歳の娘を残して日本に来た。
現地の送り出し機関に手数料100万円を支払うため多額の借金をしており、
会社を辞めればそれを返せず、家族への仕送りもできない。
外部に訴えたら仕返しが怖い。「我慢するしかなかった」と言う。
男性は「日本に来る前は、日本人は優しく、安全で働きやすい国だと思っていたが、
暴力を受けとても大変だった」と涙ながらに語った。
「家族のためにもまだ日本で働きたい。他の良い会社に変わりたい」と望んでいる。
同ユニオンの武藤貢執行委員長(71)は、
「全国的にみてもここまでひどい暴力はなく、明らかにいじめだ」と主張。
団体交渉で解決しない場合は警察への被害届の提出や労働基準監督署への申告、
訴訟なども視野に入れているという。
‘@いじめと言うか犯罪だ。明らかな犯罪。
加害者は逮捕されるべきだ。
悍ましい、とび職の面汚しだ。
とび職と言う職を貶める行為。
管理団体もグルのようだが、日本の恥だ。
断じて許される行為ではない。憤怒!