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​八王子市の「滝山病院」極めて異常な状態。

看護師が入院患者に暴行していた八王子市の「滝山病院」(精神科病院)が極めて異常な状態だったことが判明。



17日の記者会見では滝山病院の「死亡退院率」がほかの病院に比べて高いことが指摘された。

「死亡退院率」とは退院した患者のうち死亡による退院が占める割合。

NHKが東京都から入手した滝山病院の資料によると、

2021年6月の1か月に退院した患者14人のうち、死亡による退院は9人と64%。

その前年の2020年6月は退院患者15人中死亡が12人で80%。

さらにその前年の2019年6月は退院患者7人全員が死亡による退院だった。



また、民間の団体による2013年の調査ではこの病院の死亡退院率は65%だったが、

都内70の精神科の病院の平均は3%。

東京都の小池知事は17日の会見で、「病院に対して必要な資料の提出を求めている。

患者を支援している弁護士からの申し入れ書についても、内容を確認して必要な対応を進めていく」と述べた。



‘@なぜ、今まで誰も気付かなかったのか。

気付いていたが放置していたのか。

異常な状態は数字が如実に表している。

普通の状態の人を介護するのも大変なのに、精神的に事情のある人の介護は並大抵ではない。

新型コロナ禍でも、認知症の人などは、勝手にマスクを外したり、施設をウロウロ歩き回ったり、暴力をふるったりと大変だった。

難しい問題だが、これから高齢社会でこういった人たちがさらに増えていく。

自分もそうなるかも知れない。国は真剣に取り組むべきだ。

 

病院の50代の看護師が入院患者の頭を殴ったとして、暴行の疑いで警視庁に逮捕された。

警視庁はこの看護師を含む4人が去年、患者に暴行した疑いがあるとして15日、病院を捜索。

詳しい実態について捜査を進める。

内部で撮影された映像では医療スタッフとみられる人物がベッドに横たわる患者が声をあげたあと、

「しゃべるな」などと言い、頭のあたりを殴る様子が写されている。

このほかにも別のスタッフが患者の頭を何度もベッドに押さえつける様子や、

さらに別のスタッフが声をあげた患者の顔を「うるさい」と言いながら枕でたたく様子なども記録されている。

滝山病院は50年ほど前に開設された民間病院で、おととし東京都に行った報告によると、

288ある病床のうち9割近くが精神科の入院病床となっている。



統合失調症認知症のほかアルコールによる精神障害の患者などを受け入れているとしている。

別の時期に撮影された写真には男性の顔に紫色のアザがある様子が写っていたほか、

弁護士が去年面会した際に、男性は泣きながら「助けてほしい」と訴えていたという。

男性は「イジメにあっております。精神的につらいです。助けて下さい」などと手紙に記していた。

報告時点では、精神科の医師は常勤が3人、非常勤が7人で、看護師や准看護師は常勤が13人で、

9割にあたる120人が非常勤となっている。



病院のホームページでは、「創立以来、院長の理念である『患者様は家族である』という言葉と共に、

職員全員が一丸となり、患者様と接してまいりました」としているほか、

治療が難しいとされる合併症の患者を全国から優先的に受け入れていると記されていた。

このホームページは14日から見られなくなってい​る。