米軍は、軍事クーデター後に政情不安が続く西アフリカのマリで、
ロシアの民間軍事企業「ワグネル(Wagner)」の傭兵(ようへい)が活動しているのを確認したと明らかにした。
マリ暫定政権は、西側諸国との関係が緊張を増す中、ロシア人傭兵の存在を否定している。
米アフリカ軍(AFRICOM)のスティーブン・タウンゼント司令官は、
「ワグネルはマリにいる」「現在、数百人はいると考えている」と述べた。
「ワグネルはマリに展開し、ロシア軍の支援を受けている。ロシア空軍機が彼らを現地へ移送している」
と、ロシア政府が関与していると示唆「これは、われわれにとって大きな懸念だ」と語った。
フランスのジャンイブ・ルドリアン外相も先週、ワグネルの傭兵がイスラム過激派との闘いを口実に、
マリ暫定政権を「支援」していると非難。
「ロシア軍の退役兵で、ロシア製の武器を持ち、ロシア機で移送されてくる傭兵について、
ロシア当局が知らないとしたら驚くべきことだ」と非難していた。