中国の不動産開発大手、中国恒大集団のドル建て債が21日の取引で4カ月ぶりの大幅上昇。
債務再編に進展の兆しが見られたことが材料視された。
同社の2025年償還債は額面1ドル当たり16.9セントと前日から4.9セント上昇し、
昨年9月後半以降で最大の上昇を記録する勢い。
オンライン情報プラットフォームのリスク・イベントドリブン・アンド・ディストレスト(REDD)が、
情報源を明示せずに報じたところによると、中国恒大の債務について広東省政府は、
法廷外での再編を提案し、オンショア債務の再編からオフショアの債務と資産を切り離すことを計画。
合計で約55億ドル(約6260億円)と評価される電気自動車と不動産管理部門を含む資産売却を活用し、
オフショア債務のうち1500億元(約2兆7000億円)の返済を目指すという。
広東省政府が3月までに債務再編の枠組みを発表する計画だと伝えた。
同社の債務再編は、中国で過去最大級となる可能性が高い。