阿川さん、デンマークにできて「なぜ日本ができないのか」
6日放送の「ビートたけしのTVタックル」で、新型コロナ規制を撤廃したデンマークの話題を取り上げた。
当サイトでも先日すでに伝えているが、デンマークは、1日よりオミクロン株の重症化リスクが低いという理由で、
インフルエンザ並みの扱いにし、隔離義務やマスク着用の義務を撤廃。
同国では無料の検査体制が整っており、数多くの検査を行うことで、
国民の感染状況を把握・分析し今回の決断につながったと、現地からも在住する法人が伝えた。
これにMCの阿川佐和子さんが「なぜ日本はデンマークみたいにできないのか」と疑問の声をあげた。
順天堂大学大学院の堀賢教授は「欧州がこのようにシフトしているのは経済的な困窮という背景がある。
日本はまだ豊かなので、それを食いつぶしながら耐えている。
英国などは貿易を活発にやらないといけない。国民を食べさせないといけない。
余力がなくてそっちの方に舵を取らざるを得ないということがある」と私見を述べた。
これに対し阿川さんは「無料でPCR検査ができる方が豊かに見えるんですが」などと疑問の声をあげると、
堀教授は「経済を止めると莫大な損失が出る。経済を回して、損失分を検査に回すということができる」
と持論を展開。
‘@デンマークの人口は580万人。日本の人口は1億2500万人。
単純な話、そもそも分母が全然違う。
東京都1396万人、埼玉県734万人、兵庫県553万人。
デンマークでは現在も連日4万人以上の感染者を出している
兵庫県で連日4万人の感染者が出たらどうなるのだ。
堀教授の論理には少し無理がある。
阿川さんの「無料でPCR検査ができる方が豊かに見えるんですが」との理屈はもっともだ。
日本ではPCR検査を多数の人に実施するのは無意味だと述べる専門家もいる
元々日本では、検査には否定的な発言が強かった。
デンマークの人たちはいつでも無料で検査が受けられ、自分が陰性だと分かるから、
自由な行動ができるとして活動している。
日本では検査は無意味だといいながら、オミクロンは軽症だから普通の生活をするべきだと訴える。
この矛盾と非科学的なことを、専門家も述べている。
そしてそれを信じる、コメンテーターなる者がテレビなどで拡散する。
日本が後進国になっていくのが良く分かる。
たけしは「おれはテレビで老人は重症化リスクの高い人に絞ってかぜみたいな扱いにしろよ、
と言ったら揉めたんだよ」と苦笑。
重症化リスクの高い人に絞るというのは、口で言うより難しい。
とても、絞り切れるものでは無い。
健康そうに見えて基礎疾患が潜んでいる人も多数いる
たけし自身もその一人かも知れない。
日本の人口規模に換算して「1日100万人が新規感染」のデンマーク。
すでに自分や家族が感染したか、相当数の知り合いが感染している状況だ。
早い話が受け入れるしかないということも言える。受け入れて共存していくしかない。
日本もそういう状況になりつつある。
だから「みなし感染者」とか、訳の分からないことになっている。
デンマークに見なし感染者はいない。
デンマークの規制解除は2回目だ。2回目ということは、3回目もあるかも知れない。
デンマークの新型コロナ死者数は3790人(6.5%)が報告されている。
日本で言えば82万人くらいだろうか。
82万人と言えば、15年にわたる戦争による日本の民間人の戦死者は国外での死亡約30万人、
国内での空襲等による死者約50万人以上、合計80万人以上。
軍人軍属を除く、民間人の戦死者と同様の人数だ。
これをどう受け止めるのか。成功しているといえるのか。
私には、とてもそうは思えない。
日本でこれだけの人数が亡くなれば、さすがに気付くだろうが。
表面だけでは計り知れない国の対応。
新型コロナは本当に恐ろしいウイルスだ。
専門家でさえ惑わせる。(本当の専門家はいないが)
そして、多くの人が本当に理解していないようだが、
日本では風邪もインフルエンザも流行していない。
その中で新型コロナが猛威を振るっている。
新型コロナは本当に恐ろしいウイルスだ。
人間の感覚をも麻痺させる。