制裁は西側に跳ね返ると警告。
プーチンは10日、ロシアは問題を解決しながら一層「強大な国家になる」と宣言。
政府の会議で、ロシアがウクライナで行っている特別軍事作戦に代わるものはなかったと強調。
「疑問や問題、困難があっても、われわれは過去に克服してきたし、今回も克服する。
最終的にこれはすべてわれわれの独立、自給自足、そして主権の拡大につながるものだ」と訴えた。
ロシアは、欧州で天然ガスの3分の1を供給する主要なエネルギー生産国だが、
各国地域から包括的な制裁を受けながらも、契約上の義務を果たし続けると偽善発言。
米国がロシア産原油の輸入を禁止したことで、
「物価は高止まり、インフレは前代未聞の高さとなって歴史的な水準に達している。
彼らは自分たちの過ちの結果をわれわれのせいにしようとしているが、われわれは全く関係ない」とした。
プーチンは、ロシアに科されている制裁が効いていると認める一方、
「われわれは冷静に対応しながら、諸問題を解決していくことに疑いの余地はない」と述べた。
さらに、ロシアが農業用肥料の主要生産国であると指摘。
西側諸国がロシアのために問題を引き起こせば、
世界の食料市場に対する「負の影響」は避けられないと主張。
プーチンの発言は、「経済戦争」にも耐え得るとし、その後にさらなる希望が待ち受けていると、
ロシア国民を安心させる狙いがあるようだ。
ロシアのペスコフ大統領報道官は、国内経済がショックに見舞われている。
しかし「全く前例のない」ロシアに対する経済戦争の影響を和らげるため、対策を導入していると述べた。
隠せない事実は認め、我慢すれば明るい未来が待っていると、プーチンは国民に訴えたようだ。