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「安倍やめろ」街頭演説ヤジ訴訟。

安倍(当時総理)にヤジを飛ばすなどした人たちが、複数の警察官に拘束された、

「首相演説ヤジ排除事件」。

参院選期間中の北海道・札幌で起きた出来事はこの春、地元の裁判所で1つの結論を迎える。



事件が起きたのは2019年7月。

与党系候補の応援演説で札幌を訪れていた安倍元総理に「やめろ」などとヤジを飛ばし、

あるいは批判的なメッセージを掲げようした人たち少なくとも10人が、

警護にあたっていた警察官たちの手で現場から排除された。

ある人は複数の警察官に取り囲まれて意見表明を阻まれ、

ある人は衣服や身体を掴まれて移動させられ、またある人は長時間にわたるつきまとい被害を受けた。



いずれのケースでも警察官たちは法的根拠を告げず、ほぼ問答無用でこうした行為に及んでいる。

現場では与党支持者とみられる人たちが安倍氏に声援を送り、

また好意的なプラカードを掲げる姿が見られたが、こちらは誰一人として排除されていない。

政権に批判的な声のみが封殺された、ほどなく地元法曹や市民団体などから、

「警察が実力で言論の自由を侵害した」と抗議の声が上がり始めた。

国賠訴訟の一審判決は3月25日午前、札幌地裁で言い渡される。

《1960年の安保闘争の時、当時の首相、岸信介は、銃弾を使ってでもデモ隊を抑えろって言った。

安倍議員のおじいさん。そしたら、柏村警察庁長官が岸首相に向かって、

「それはおかしい、民意はあなたが辞めることを求めているって言ったんですよ」と言った。

47都道府県の警察本部長は、長官に血判状を送った。これが民主主義ではないか》



北海道に損害賠償を求めた裁判で札幌地方裁判所は3月25日、原告の訴えを認めた。


午前11時からの判決公判で、札幌地裁は「表現の自由の侵害と認められる」などとして、

原告の訴えを認めた。原告1人に33万円、もう一人に55万円を支払うよう命じた。

原告の一人は「裁判所が表現の自由の一部だと明言してくれた。うれしい判決」と喜びを語った。