「バイキングMORE」で、日本学術会議について「この人たち、6年ここで働いたら、
そのあと学士院ってところに行って、年間250万円年金もらえるんですよ、死ぬまで」などと、
事実と異なるコメントをし、アナウンサーが謝罪。
平井氏はコラムで「昨夜面白いニュースが入ってきた」として、
「世論調査サイトの『リアルクリアポリティクス』がペンシルベニア州でのバイデンの当確を取り消した結果、
バイデンの獲得選挙人は259人となり、過半数の270人を下回ったというのだ」と記した後、削除された。
フジテレビによると、コラム自体を削除したという。
自分に都合のいい情報を正誤を確認もせず垂れ流すのが好きなようだ。
フジテレビで冗跡の間違いかと思ったら、いまだ上席。
フジテレビ上席解説委員 平井文夫
2022年7月9日 土曜 午後6:10
テレビの映像や音声がつらくて、何か救いを求めるようにネットを見ていたら、
評論家の八幡和郎さんが「アゴラ」というサイトに,
「安倍狙撃事件の犯人は反アベ無罪を煽った空気だ」という文章を載せていたので読んでみた。
八幡さんは「狙撃事件の犯人がいかなる人物かはあまり重要でない」とした上で、
「安倍晋三氏については、特定のマスコミや有識者といわれる人々が、
テロ教唆と言われても仕方ないような言動、報道を繰り返し、
暗殺されても仕方ないという空気をつくりだしたことが事件を引き起こした」と解説していた。
八幡氏は「安倍をたたき切れ、といったものもいた」「国会で狂ったように憎悪を煽った議員もいた」
「ヒトラーにいわれなく例えた市民運動家と称する人もいた」と具体例を挙げていた。
僕の胸につかえていたのはこれだった。
安倍氏をこれまで口汚くののしってきた人たちが「無事を祈ります」と言うのを聞くのが苦しかったのだ。
「闘う政治家」だった安倍氏に対しては攻撃もまた激しかったが、
中には「許さない」とか「死ね」とか明らかに常軌を逸したものもあった。
そしてそうした言動に対して私たちは「ダメだ」とはっきり言ってこなかったのではないか。
岸田首相は「卑劣な蛮行は許せるものではない」「決して暴力には屈しない」と言ったが,
そんなことは言われなくてもわかっている。
私たちが苦しんでいるのは、日本という国が、この社会の空気が、
安倍さんを殺してしまったのではないかということなのだ。
【執筆:フジテレビ 上席解説委員 平井文夫】
‘@安倍氏が銃殺されたのは、テロだ、民主主義への挑戦だと煽る人がいる。
大方は、安倍氏が生前から懇意にしていた安倍派の人たちだ。
だが、山上徹也容疑者は、警察の取り調べに対し、「安倍元首相の政治信条に対する恨みではない」と供述。
「特定の宗教団体に恨みがあり、その宗教団体と関係がある安倍氏を狙った」
「安倍氏が奈良に来ると知り犯行を決意した」という趣旨の供述をしている。
政治家が殺害されたのは間違いないが、政治信条ではない。
ある意味、個人的怨みだ。選挙も何ら関係ない。
なぜか、歪曲させようとする人たちがいる。
何を守ろうとしているのか。そして何に利用証としているのか。
もちろん、暴力で解決するということは民主主義であってはならないことだ。
平井氏は、3月に札幌地裁で出た判決を思い出した人は多いはずだ。
安倍氏の札幌での選挙演説中に「安倍辞めろ」とヤジを飛ばし警官に制止された男女が、
「政治的表現の自由を奪われた」と訴えて勝訴したことを持ち出し、
たとえ明らかに演説妨害に見えるヤジであっても「表現の自由」であるならば、
街頭演説における警備というのはやりにくくなるだろう。
あの判決以来、現場で警官による職務質問が減っているという話を聞いたことがある。
今回も容疑者がふらふらと近づいてきた時に、なぜ現場の警官が職質しなかったのか不思議だった。
もしそういう「空気」があるとしたらこれは極めて危険なことだと述べている。
この発言を聞いても、平井氏がどちらを向いているのかが良く分かる。
北海道の件は、制止ではなく、明らかに公権力による暴力的排除。
だから、行き過ぎた警察の行為が敗訴したのだ。
ジャーナリストなら判決を好意的に受け止めるべきと思うが、公権力側にいるから大衆を否定する。
安倍氏の疑惑に無罪判断が下されれば、司法が無罪と言っていると声高らかに叫ぶが、
大衆が無罪判決を受けたら、それはおかしいと疑問を呈す。
一方通行からしか見えなくなっている。
テロに仕立て、自民党への攻撃だとし、選挙に有利に運ぼうとする計算が垣間見える。
そして、市民の反対の声を強権で抑えようとする。
だが、多くの議員に対してここまでの反対の声は上がらない。
なぜなら、国民を敵とは思っていないからだ。
むしろ、野党議員への暴力的行為の方が多いように見える。
今回の惨劇はテロではなく、山上容疑者の安倍氏らに対する恨みによる犯罪だ。
その恨みの正誤は定かでないが、恨みがあるからと言って銃殺など言語道断。